TOKYO ARTSCAPES 2024

TOKYO ARTSCAPES 2024

会期:2024年9月27日(金)- 11月24日(日)
※イベントにより会期が異なります
会場:無印良品 銀座、YAU CENTER、日比谷OKUROJI、東京国際フォーラム、他
主催:株式会社良品計画(IDÉE Life in Art プロジェクト事務局)
協力:有楽町アートアーバニズムYAU、株式会社ジェイアール東日本都市開発

なにげない日常の風景の中にも視点をかえることでアートを感じたり、
日々の意識的な行動で美意識も育まれます。
その積み重ねこそが、私たちが提案する「アートのある豊かな暮らし」に繋がると考えています。

アートは単なる美ではなく、絵や彫刻を指すものでもあれば、
美意識を広く捉えれば、教育や環境保護、宗教などの社会的な運動も、
芸術活動や作品として解釈ができます。
それらさまざまな営みを意識的に行うことで、物事をどう見てどう考えるのか、
自分がどういう人生を生きたいのか、社会や地域、人とどうかかわりたいのかを問いかける、
そういったきっかけを作るのが、アートが従来担う豊かな役割ではないでしょうか。

TOKYO ARTSCAPES【Exhibition】【Performance】【Fair】【Research】の4つのセクションで構成し、
アートやリサーチ等を通じ日常を文化的にそうぞうさせる多様なコンテンツを展開します。

これらの要素は全て「文化」という言葉が接点となり、
アートから個人へ、さらに社会へと接続し、さまざまな視点から文化を読み解きながら、
日常の中における芸術の価値を再考し、良品計画の志す「感じ良い暮らしと社会」を、
より実体的・身近なものとさせることを目的とします。

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無印良品の店舗を中心に展覧会を開催し、
文化を「視覚」から捉えるセクション

krank
『MOTHER -空想と現実のあいだにあるもの-』展

会期:9月27日(金)〜11月24日(日)
会場:無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2
入場無料

本来の機能にアートとしての美しさをもたらす作品づくりを行うkrankの展覧会を開催します。実像と虚像、可視化と不可視化。光と影の中で小さないきものたちが織りなす不思議な世界。アンティークの家具や小物、時を経ても色褪せない魅力のあるものを組み合わせたそのユニークな創作を通して、ものを愛でる、大切にするなど、新たな価値を想像するきっかけになればと思います。また、本企画は、無印良品 銀座の2階から5階フロアへと展示を拡大し、1つの物語を巡るように仕掛けをしつらえます。krankの世界を、どうぞお楽しみください。

※この展示会での作品販売はいたしません。

Message

小さな頃から大好きだったもの。
空想と現実の間にあるもの。
小さな頃には見えてたものが、大人になったら見えなくなるのではなくて…
見る事を少しだけ忘れてるだけのような…。
そこには、国境も性別も年齢もなくて。

昔、フランスで虹を見ました。
その時、虹を見上げてたみんなの顔が、krankの全てです。

krank 藤井健一郎

Profile

krank 藤井健一郎

福岡は糸島生まれ、糸島育ち。音楽学校卒業後、音楽活動を継続しつつ、2002年12月、marcelloを設立。その後2004年2月、アンティーク家具krankを設立し、全国各地での個展をスタートさせる。2010年株式会社sleepを設立。近年では、作品制作.空間プロデュース.舞台演出に加えて、音楽経験を生かした音源制作にも携わる。

関連企画 krank exhibition

開催期間:11月8日(金)〜11月24日(日)
会場:IDÉE SHOP Jiyugaoka 4F IDÉE GALLERY & BOOKS
※入場無料

IDÉE SHOP Jiyugaokaにて、krank「MOTHER -空想と現実のあいだにあるもの-」展にあわせて、krankが紡ぎだす作品の特別な展示販売を開催します。

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舞台芸術を通して、
ライブ感のある表現、文化を肌で「体感」するセクション

仕立て屋のサーカス 東京公演

公演日時:
10月26日(土)開場17:00、開演18:00頃
10月27日(日)開場14:00、開演15:00頃
会場:東京国際フォーラム ホール B5
料金:5,500円(税込)
※18歳以下無料 ※枚数に限りがございます
出演:仕立て屋のサーカス
予約方法:Peatixよりご予約ください

予約する

アートを肌で「体感」することができるパフォーマンスイベントとして、舞台芸術グループ「仕立て屋のサーカス」の公演を東京国際フォーラムにて開催します。音楽家や服飾家などさまざまなジャンルの制作プロジェクトチームによる多様な表現を通し、日常における総合芸術の可能性を広げるきっかけとなることを目指します。
舞台公演の他に、会場では物販などをお楽しみいただける予定です。その時その場で生まれる偶発的なエネルギーを、ぜひ間近で体験してください。

Profile

仕立て屋のサーカス / Circo de Sastre

⾳楽家「曽我⼤穂」が主宰・演出。服飾家など様々なジャンルの制作プロジェクトチームで構成される、サーカスのような舞台芸術グループ。職⼈やパフォーマーの動き、舞台装置そのものが⾳・布・光と⼀体となり、⽬まぐるしく変化する「ものづくりの物語」を演出。国内各地、フランス、スペイン、インドネシアで公演を開催している。

Website:https://www.circodesastre.com/
Instagram:@circodesastre

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専門性の高いディレクター達による、
キュレーションフェア。
アートとインテリアを組み合わせ、
プライベートな生活における文化共生や
共存関係について「想像」するセクション

Contemporary Life Fair

アートとインテリアでコーディネートされた現代的な生活空間に身を置き、生活における美意識を再考するフェア。
上質な空間の中で作品のサイズ感や家具との関係を同時に体感できる、従来のアートフェアや展示会とは少し異なる取り組みです。

YAU CENTER(東京・丸の内)、IDÉE SHOP Roppongi、IDÉE SHOP Jiyugaoka の3会場にて開催します。

Contemporary Life Fair
at YAU CENTER

開催期間:10月12日(土)〜10月14日(月・祝)
会場:YAU CENTER(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目1-1 国際ビル 1F)
時間:12:00-19:00
※最終日は17:00まで ※入場無料
協力:有楽町アートアーバニズムYAU

ギャラリーとインテリアショップを組み合わせた5つのブースを設置。それぞれのブース内には、紹介するアート作品に合わせて、セレクトした家具でコーディネートした空間が広がります。アートのある暮らしを想像し、異なるブースが一堂に会するフェアだからこその特別な体験です(※展示作品、家具はご購入可能です。会期終了後の入金・お渡しとなります)。

参加ギャラリー・インテリアショップ:LEESAYA、古道具 LET’EM IN、青山目黒、Objet d’art、Gallery38、DOUGUYA、104 GALERIE、BUILDING、IDÉE

Profile

LEESAYA

平安時代から栄える目黒不動尊の参道に2019年にオープンした、現代美術を取り扱うギャラリー。独自の表現を探求する若手アーティストを積極的に紹介。2024年3月セカンドスペース「Backyard」オープン。同世代の様々なジャンルのクリエイターと共闘し、現代における表現の可能性を探り続ける。

古道具 LET’EM IN

世界のモダンデザインと民芸を中心に取り扱う古道具店で、「中に入れてあげよう」という意味の言葉。普遍的な魅力を持つ物や、時代を経て魅力を発揮し始めた物を厳選して、流行や評価に左右されずに自分が本当に好きな物を見つけるためのお手伝いが出来たら、と考え、日々物を集めている。

青山目黒

2007年設立のギャラリー。ミッドキャリアを中心とした国内、国際的なアーティストを紹介。プログラムでは、時間と場所そして出来事をテーマに、アクションやさまざまなメディアでの概念的、そして視覚的な魅力も含んだ空間的なアプローチに重点を置いている。

Objet d’art

フランスを中心としたデザイナーズ・ヴィンテージを軸に、ジャパニーズモダン、コンテンポラリーアートまで、国や年代に捉われない独自の視点から、日本発のギャラリーとして特別なライフスタイルを提案する。

Gallery38

2016年に東京・神宮前に開廊。土を扱う作家である植松永次の個展でギャラリーをスタートして以来、ステファニー・クエール、クリスチャン・プーレイ、ロマーン・カディロン、ハームット・ランダウアー、オリバー・マースデン、細井美裕、宮林妃奈子など、いま活躍する新進の国際的アーティストを日本に紹介すると共に、新進・歴史的に重要な日本人アーティストを発掘し、海外に広めることも目標にしている。

DOUGUYA

明治から戦前にかけ、日本で長い間大切にされてきた家具や古道具を独自の視点でセレクト。日本が大きな変革を重ねた時代背景の下、卓越した職人の技で丁寧に造られた家具や道具にある独特の美しさ。現代を生きる人々が持つ美意識と創造力のもと、古い家具や素材が持つ本来の美しさ、長い時間によって与えられた独特の佇まいを失うことなく昇華させ、すべての人々が個々に持つであろう心象風景としてのインテリアを選び取れる場をめざしている。

104 GALERIE

2013年、目黒区大橋のガレージと近隣マンション1階の小さなスペースにて開廊。2021年に展示環境の充実を図り、目黒区青葉台に移転。ビルの地下1階にある120平米、天井高4mのギャラリーは、作品鑑賞に最適の空間となっている。国内外の作家の作品展示を通じて現代アートマーケットに独自の視点を提示している。

BUILDING

東京・白金で2010年オープン。アメリカ・北欧・ヨーロッパ・日本と国を問わない幅広いセレクトで、1950-1960年代にデザインされた希少なヴィンテージ家具をメインに、現代のデザイナー家具も扱う。状態の良いグッドコンディションのアイテムが厳選されている。

IDÉE

「美意識のある暮らし」をコンセプトに、国内外のデザイナーと作ったオリジナル家具、セレクトしたテキスタイルやプロダクト、グリーン、音楽や本など幅広く紹介。さらに「Life in Art(日常芸術)」を掲げ、有名無名、時代性を問わず、そのクリエーションに共感するアーティストや作家の作品から、造形や経年美をもつヴィンテージデザイン、手の営みを感じるクラフト、遊び心溢れるアップサイクルまで、多様な価値観や見立てで、美意識のある暮らしを育む「もの」や「こと」を提案している。

Contemporary Life Fair “Nouveau Japonisme”
at IDÉE SHOP Roppongi

開催期間:9月27日(金)〜11月4日(月)
会場:IDÉE SHOP Roppongi
〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7-3 東京ミッドタウン Galleria 3F
※入場無料

“Nouveau Japonisme”をテーマに、日本のモダン〜ポストモダン家具と現代クラフト・アート作品をコーディネートし、日常芸術の愉しみ方を新たな切り口で提示します。

展示アイテム(予定):
Furniture&Lamp: 坂倉準三・長大作、村野藤吾、倉俣史朗、岡本太郎、etc.
Art&Craft: 田上允克、外山翔(Atelier Matic)、坂本紬野子、生平桜子、etc.

Contemporary Life Fair “Welcome New Warmth”
at IDÉE SHOP Jiyugaoka

開催期間:9月27日(金)〜10月14日(月)
会場:IDÉE SHOP Jiyugaoka 4F IDÉE GALLERY & BOOKS
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目16-9
※入場無料

欧米のモダン〜ポストモダン家具と現代ヨーロッパのクラフト・アート作品をコーディネートし、日常生活におけるアートの取り入れ方をご提案します。

展示アイテム(予定):
Furniture&Lamp: Nordic Vintage Furniture, Marc Newson, Christian Haas, Jorge Herrera, etc.
Art&Craft: Philippe Weisbecker, Nicholas Shurey, Arni Aromaa, Enriqueta Cepeda, Melissa Sammalvaara, etc.

Contemporary Life Fair stoop & topso Exhibition
“Italian, French and Dutch Design Mix”
at IDÉE SHOP Jiyugaoka

開催期間:10月18日(金)〜11月4日(月)
会場:IDÉE SHOP Jiyugaoka 4F IDÉE GALLERY & BOOKS
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目16-9
※入場無料

清澄白河の gallery stoop と gallery topso の展示会を開催。両ギャラリーが年代・国・スタイルを問わず、独自の視点でコレクションした家具・アートの中から、イタリア、フランス、オランダのモダンデザインにフォーカス。それらを並列でコーディネートすることで、日常生活の中で多様な文化、ジャンル、年代を横断する楽しみ方をご提案します。

Profile

stoop

清澄白河から徒歩3分、当時の床材や天井材を生かした200㎡ほどの古い木造家屋。広がる空間には、フランス・イタリア・オランダを中心に、ヨーロッパからアジア紀元前から現代まで国境や年代に縛られずに「現在」の感性を通してコレクションされたヴィンテージ家具やオブジェ·現代アートが静かに佇む。型にとらわれずに、新たな価値を様々な語り口で提案していける空間を目指している。

topso

世界各国から、1930年〜1980年代のデザインを今も製造する海外ブランドのプロダクトをコレクション。モダンデザインと合わせてコーディネートが可能な、日本国内の工芸をプロデュースし製品化、併せて展示・販売を行う。

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研究者やアーティストと共に、銀座の地下街を探索。
不思議な建物や土地のこと、
私たちが暮らしている場所について深掘りしながら
文化への興味関心を「拓く」セクション

銀座アンダー・グラウンディング

開催期間:9月27日(金)〜11月24日(日)
会場:銀座・有楽町・日比谷の街
協力:日比谷OKUROJI(株式会社ジェイアール東日本都市開発)

想像力を広げて目の前の風景を自分らしく見つめ、感覚を拓いていくことも「アート」となりえます。

「銀座アンダー・グラウンディング」では、銀座・有楽町・日比谷の街を新たな視点で再発見することを目的に、この街特有の魅力を探求するセクションです。

都市のインフラや構造を探求する写真家・大山顕氏、人工物の中に自然を見出すデザイナー・本多沙映氏、建築とアート・漫画の領域を行き来する建築家・座二郎氏が、リサーチャーとして地下道・高架下を巡った際の対話の様子を、お手持ちのデバイスからオンラインで視聴可能。人々が行き交う街並みの地下に広がる空間には、街の仕組みや歴史、地形、人工と自然との知られざる関係が存在し、その時々の環境やコンディション、他者との対話によって、見える景色や受け取り方は多様に変化していきます。異なる視点が交わり合う事で、あなたにはどのような風景が見えてくるでしょうか。ぜひ視聴しながら街中を探索し、この街を一緒に掘り下げてみてください。

Contents

photo:Takako Iimoto

#1 街を深く視るための音声ガイドとWEBマップ

リサーチャー3名が2人1組(大山×本多、大山×座二郎、本多×座二郎の3通り)になり、地下道・高架下を巡った際の対話が音声ガイドに。
WEBマップと合わせて視聴しながら街を探索、そこに見えてくる景色をお楽しみください。

photo:Takako Iimoto

#2 会期中の特別イベント

リサーチャー3人と実際に街歩きをします。街歩き後は、日比谷の高架下で100年以上の長い歴史とその痕跡を残しながら街と共存する『日比谷OKUROJI』で、銀座・日比谷の地下や高架下の魅力を語りつくします。予約方法は決まり次第随時、WEB/SNS でご案内します。

■街歩きワークショップ&トーク

日時:2024年11月9日(土)13:00-15:00
講師:大山顕、本多沙映、座二郎
会場:銀座・有楽町・日比谷の地下・高架下
定員:10名
料金:¥2,000(税込)

■トーク

日時:2024年11月9日(土)16:00-18:00
講師:大山顕、本多沙映、座二郎
会場:日比谷OKUROJI
東京都千代田区内幸町一丁目7番1号
定員:30名
料金:¥1,000(税込)

Profile
大山顕

大山顕

写真家/ライター。1972年生まれ。写真家・著述家。立教大学社会学部講師。代表作に『撮るあなたを撮るわたしを』(2024年 講談社)、『工場萌え』(石井哲人の共著 2007年 東京書籍)、『新写真論スマホと顔』(2020年ゲンロン叢書・2023年日本写真協会学芸賞受賞)、『立体交差』(2019年 本の雑誌社・2020年土木学会出版文化賞)、など。X:@sohsai

本田沙映

本田沙映

デザイナー。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、IDÉEを経て渡蘭。2016年Gerrit Rietveld Academie卒業。2021年にオランダから日本に拠点を移し、国内外で自主制作作品を発表するほか、コミッションワークも手がける。作品はオランダのアムステルダム市立美術館、アムステルダム国立美術館、アーネム博物館にて永久所蔵。

座二郎

座二郎

建築家。1974年生まれ。早稲田大学理工学研究科建築学専攻修士課程修了後、大手ゼネコンに勤務。通勤電車のなかで漫画を描き始める。ビッグコミックスペリオールにて『RAPID COMMUTER UNDERGROUND』をWEB連載。2019年リビングに屋根のない自邸を設計。2021年退社・独立。グラフィックで空間と平面の中間領域を追求する。

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