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Interview COMMON UNCOMMON Gallery

お店の紹介、名前の由来、お店をはじめたきっかけを教えてください。

COMMON UNCOMMON Galleryは、「日常の中の非日常」をテーマに、家具やオブジェ、アート、クラフトなど、時代やジャンル、国を越えてさまざまな作品を紹介しています。
店名のCOMMON UNCOMMONには、「What is everywhere yet nowhere else.」という言葉を重ねています。どこにでもありそうで、どこにもないもの。見慣れた素材や日用品でありながら、デザインや背景、組み合わせによって特別な存在になるもの。そんな価値観がお店の根底にあります。
お店を始めるきっかけは、自分たちにしかできないことを追求したいという思いからでした。単に物を販売するだけではなく、一つひとつの物が持つ背景や物語を紐解き、空間演出を含めたエキシビジョンとして表現することで、日常の中に少しの非日常を生み出したいと考えています。
現在はヨーロッパ各国やスカンジナビア、インドなどを自ら巡り、家具やオブジェ、アート、クラフトまで幅広く買い付けています。有名・無名や年代といった既存の価値にとらわれず、異なる背景を持つものを今の視点で編集し、新たな価値や魅力を引き出しながら、日常の中に新しい景色を提案するショップ&ギャラリーです。

どのようなヴィンテージアイテムを取り扱っていますか?

フランス、ドイツ、オランダ、ベルギーを中心としたヨーロッパ各国やスカンジナビア、インドなどを巡り、家具や照明、オブジェ、アート、クラフトまで幅広くセレクトしています。
20世紀のモダニズムをひとつの軸としながらも、年代や国、デザイナーの知名度だけで価値を判断することはありません。工業製品として完成されたBRAUN(ブラウン)のプロダクトから、土地の素材や手仕事から生まれた名もなき工房の家具や民藝品まで、その背景にある文化や思想、素材、造形に魅力を感じるものを取り扱っています。
特に、モダニズム、ブルータリズム、フォークアートやクラフトなど、異なる文脈を持ちながらも、現代の暮らしの中で自然に響き合うものを組み合わせることを大切にしています。
また、ヴィンテージだけでなく現代の作家やアーティストの作品も紹介し、毎月テーマを設けたエキシビジョンとして空間全体を再構成しています。時代やジャンルという枠を越え、それぞれの作品に新しい見え方や価値を生み出すことが、COMMON UNCOMMON Galleryのセレクトの特徴です。

影響を受けたデザイナーや思い入れのあるアイテムを教えてください。

Dieter Rams(ディーター・ラムス)、Le Corbusier(ル・コルビュジエ)、Pierre Jeanneret(ピエール・ジャンヌレ)、Charlotte Perriand(シャルロット・ペリアン)、Wilhelm Wagenfeld(ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルト)、Tapio Wirkkala(タピオ・ヴィルカラ)、Philippe Starck(フィリップ・スタルク)など、影響を受けたデザイナーは数多くいます。
時代や国、手掛けたものもそれぞれ異なりますが、自分が惹かれてきたものには一貫して、シンプルで無駄がなく、どこか自然な美しさがあります。Ramsの機能を突き詰めたプロダクト、Le Corbusierの建築、Wagenfeldのガラス作品、Wirkkalaの素材を生かした造形、そしてStarckの有機的なフォルムまで、必要以上に装飾するのではなく、素材や構造、機能そのものから生まれる美しさに魅力を感じます。
特にBRAUNのオーディオやPierre JeanneretによるChandigarh(チャンディーガル)の家具は、長年追い続けている思い入れの深い存在です。一見するとまったく異なるものでも、シンプルで美しく、自然であること。その感覚は、自分たちが作品を選ぶ上でも大切な基準になっています。

お店の近くにおすすめの場所があれば教えてください。

お店のすぐ近くには、古布や染織をはじめ、長年独自の審美眼で古いものを紹介してきた「古民藝もりた」や、世界各地から集めたアンティークや工芸、布、生活道具などを独自の視点で紹介する「Rungta」など、それぞれ異なる個性を持つショップが歩いて巡れる距離に集まっています。
また、経堂は個人店の飲食店が多いのも魅力のひとつ。なかでもおすすめは、気軽に楽しめる「洋食バル ウルトラ」と、丁寧な和食とお酒を楽しめる「ひらきや」。ウルトラはハンバーグが人気で、ランチにハンバーグを食べてから私たちのお店へ、という顧客様もいるほど。どちらも私たちが普段からよく訪れるお店です。
COMMON UNCOMMON Galleryにお越しの際は、周辺のお店を巡りながら食事も含めて、経堂という街を楽しんでもらえたら嬉しいです。

現在愛用しているモダニズムアイテムと、それに対する想いを教えてください。

Thick Cane Furniture(coffee Table, Mini Chair, Cylinder Stool)

Designer : Audoux-Minet
Country : France
Era : 1960s

牧歌的で温かな雰囲気を持つAudoux-Minet(オード・ミネ)。素朴な天然素材を組み合わせるその構造にはブルータリズムに通じる力強さとモダニズムの造形性を感じます。それは私たちの根底にあるスタイルを象徴する存在でもあります。特に平板をアイアンで組み合わせたディテールは、初期の作品に見られる特徴とも言われそのデザイン性が高く評価されています。このテーブルと椅子はフランスで出会った可愛らしいマダムから譲り受けました。「私も初めてこのスタイルのAudoux-Minetを仕入れたの。本当に美しいわよね」と、名残惜しそうに話していた姿が印象に残っています。
こうした特徴的なデザインとディテールは“Audoux-Minet Style”として評価を確立しています。いつでも出会えるわけではない希少なヴィンテージであり、私たちも常に探している作品です。

今後目指していること、展望などありましたら教えてください。

私たちはまだまだ始まったばかりです。やりたいこと、紹介したいもの、伝えたいこともたくさんあります。だからこそ、ひとつのスタイルを完成形とするのではなく、常に新鮮な気持ちでその時々の「今」を切り取りながら、自分たち自身も変化し続けていきたいと考えています。
これからも世界各地を巡り、まだ知られていないものや新しい価値観との出会いを重ね、それらをCOMMON UNCOMMON Galleryならではの視点で紹介していきたいです。
また、空間演出という部分では、現在のお店という枠を越え、より大きなギャラリー空間でのエキシビジョンにも挑戦したいと考えています。家具やオブジェ、クラフトといったものを単なる商品としてではなく、一つひとつの作品として捉え、空間全体を使って表現することで、そこに新たな価値を生み出していく。より多くの方に、見るだけではなく、その空間に身を置くことで体感してもらえるような展示をつくることが、これから実現したいことのひとつです。

COMMON UNCOMMON Galleryコモン アンコモン ギャラリー

「What is everywhere yet nowhere else.」をテーマに、フランス、ドイツ、オランダ、ベルギーを中心にヨーロッパ各国、スカンジナビア諸国、そしてインドを巡り、BRAUN AUDIOやPierre Jeanneretをはじめ、家具やオブジェ、アート、クラフトまで、時代やジャンルを越えて響き合う作品をセレクト。更に毎月テーマごとに空間を再構成し、独自の切り口でエキシビジョンを開催。今という視点で作品と空間を編集することで、新たな価値や魅力を引き出している。

〒156-0052 東京都世田谷区経堂5-28-17 美濃三ビル1F
03-6413-1691

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