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Interview FEM TRE NOLL

お店の紹介、名前の由来、お店をはじめたきっかけを教えてください。

東京に住んでいた20歳の頃にモダニズムデザインに出会い、当時中目黒にあったグラフィオ/ビューロスタイル(現在 渋谷区上原)のアートピースからアノニマスなものまで混在するヴィンテージの世界に魅了され、約6年間働いていました。退職後は代官山のヒルサイドパントリーで勤務しながら、お店の一角に小さなスペースをお借りしてヴィンテージを販売させてもらったのがお店の始まりです。
その後2012年に、FEM TRE NOLL(フェム トレ ノル)という名前でWEBショップをオープンしました。FEM TRE NOLL は自分の誕生日に由来し、モノをゴミにせずに次の人へ手渡す、という意味を込めています。2015年に岩手に拠点を移し、家業である米づくりをしながら、雨の日と冬の農閑期はWEBショップとアポイント制のショールームでヴィンテージを紹介しています。

どのようなヴィンテージアイテムを取り扱っていますか?

北欧・ヨーロッパ・日本を中心に、1960年代から80年代辺りの家具、照明、テーブルウェア、オブジェなどを取り扱っています。
希少なヴィンテージから量産型プロダクト、また使い方も作り手もわからないようなものまで。いつの時代もかわらない普遍的なデザインや機能性を持ったアイテムを集めています。

影響を受けたデザイナーや思い入れのあるアイテムを教えてください。

海外旅行中に出会ったドイツのヴィルヘルム・ワーゲンフェルトのガラス。
シンプルで機能美にあふれたプロダクトの美しい佇まいが好きで、今でもよく仕入れをしています。

お店の近くにおすすめのお店や場所があれば教えてください。

  • ・みちのく民俗村(岩手県北上市)
    南部曲り家をはじめ、さまざまなデザインの茅葺古民家が見られる東北有数の野外建築博物館
  • ・ピーエス IDIC(岩手県八幡平市)
    ドイツ出身の彦根 アンドレア氏が設計した森の中のオフィス・工場・ゲストハウス施設
  • ・碧祥寺博物館(岩手県西和賀町)
    東北のデザイン、古い生活用具、マタギ資料などを1万数千点、所狭しと展示

この3つはデザイン好きならきっと面白いと思います。

現在愛用しているモダニズムアイテムと、それに対する想いを教えてください。

Model-316

Designer : Peter Hvidt & Orla Molgaard Nielsen
Mfr : Soborg Mobelfabrik / Denmark
1stDesign : 1956年
Size : W490 D450 H765 SH440 mm

私がお店を始めた13年ほど前に後ろ姿の美しさに惹かれ仕入れをしたのが、デンマークのデザインユニット、ピーター・ヴィッツ&オーラ・ミュルゴー・ニールセンのダイニングチェアです。
数脚仕入れたうちのコンディションが悪く売り物にならないものを補修して、私のダイニングチェアとして使い始めました。補修したりときどきメンテナンスをしていると、細かいディティールまでよく見えてくるもので、細部までより愛着が湧いてくる。特に気に入っているのは、前後の脚を継ぐ貫や背板の2次元曲面のラミネートウッド。手に触れたり視線に入るたびに不思議と心が安らぐ感覚が得られる。仕入れたものはなるべく欲しい方に届けたいというスタンスですが、この椅子だけは長く使い続けたいと思わせる1脚です。

今後目指していること、展望などありましたら教えてください。

大きな展望はありませんが、このような催しにまたお声がけをしてもらえるように日々努力を。
古き良き日本がまだ残っている東北・岩手の地から、プロダクトデザインの面白さを伝えられたらと思います。

FEM TRE NOLL

1960-1980年代を中心に、いつの時代もかわらない普遍的なデザインや機能性を持った、北欧・ヨーロッパ・日本のヴィンテージ家具、照明、テーブルウェア、オブジェなどを販売している。

〒024-0082
岩手県北上市町分2-293-1
tel 080-5007-9884

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