日常の中の「ハレとケの食」に焦点を当て、
「諸国良品」のマルシェ・ワークショップ(全4回)、 文化や暮らしを多角的にとらえる研究者・アーティストによるトーク(全5回)など 多様なプログラムをお楽しみいただけます。
※入場無料
※トーク・ワークショップは事前予約制
11:10-11:30
※事前予約不要
12:00-12:45 Talk #1
哲学者の鞍田崇氏とgraf代表の服部滋樹氏をお迎えし、暮らしの中にある美意識とその周縁についてお話いただきます。「民藝」提唱から100年が経った今、その言葉の意味や原点にある豊かさや営みについて考えます。
お申し込みはこちらPhoto by Yuka Jonishi
鞍田崇
哲学者、明治大学理工学部専任准教授。1970年兵庫県生まれ。2001年京都大学大学院人間・環境学研究科修了。博士(人間・環境学)。2014年より現職。主な著作に『民藝のインティマシー「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会 2015年)、『工芸批評』(共著、新潮社 2019年)、『民藝のみかた』(監修・解説、作品社 2024年)など。
13:15-14:00 Talk #2
世界一周を果たした夫婦が、無印良品と企画した日本各地に根付いた伝統文化・風習、良いモノ・人に出会う、日本一周の旅に出ました。全国各地で出会った方々を通じて知った、その土地ならではのくらしとは? それから10年の月日が流れ、現在夫婦の生活はどのように変わったか。MUJIキャラバンの旅からのヒントをもとに、日常のくらしに取り入れている「ケ(日常)」についても話を聞きます。
お申し込みはこちら株式会社くらしさ 長谷川 浩史、長谷川 梨紗
世界一周の旅で感じた「日本らしさとは」という想いから、日本一周の旅「MUJIキャラバン」を実施。この活動が、無印良品の産地直送マーケット「諸国良品」誕生のきっかけとなった。現在は、地域の編集プロダクション株式会社くらしさを設立し、諸国良品に携わりながら、日本各地の暮らしに根ざした文化を発信し続けている。
15:00-15:45 Talk #3
料理の人類学を研究する藤田周氏、在野研究者であり料理人でもある北嶋竜樹氏。文化人類学や民俗学、哲学などあらゆる視点から料理を見つめてきたおふたり。それぞれが考え、実践してきた料理・食文化について、そしてこれからの食についてお話しいただきます。
お申し込みはこちら藤田周
東京外国語大学特任研究員。料理の文化人類学。ペルーの現代料理レストラン「セントラル」(2023年「世界のベストレストラン50」第1位)で料理人として働きながらフィールドワークを行った。芸術や科学と交わる文化的な実践として料理を研究している。『新潮』でエッセイ「料理の人類学のかたわらで」を連載中。
北嶋竜樹
1983年、大阪府生まれ。「言葉が残せるものと、消えゆくものをどう記録するか」をテーマに制作を行うアーティスト。記録されにくい日常の生活史や食文化の歴史を民俗学・宗教学・哲学・文化人類学など、あらゆる視点から考察した制作を行っている。在野研究者であり料理人でもある。neutralの屋号で2021年より活動し、さまざまな作家やアーティストともコラボレーションを行なってきた。2023年11月より京都市北区紫竹にて料理屋としてオープンした。
16:15-17:00 Talk #4
無印良品 グランフロント大阪での特別巡回企画 krank「MOTHER -空想と現実のあいだにあるもの-」展にご協力いただいたkrankの藤井健一郎氏と、藤井氏と親交がありkrankの作品にも携わるガラス作家の辻和美氏をお招きしてトークイベントを開催します。
お申し込みはこちら藤井健一郎
福岡は糸島生まれ、糸島育ち。音楽学校卒業後、音楽活動を継続しつつ、2002年12月、marcelloを設立。その後2004年2月、アンティーク家具krankを設立し、全国各地での個展をスタートさせる。2010年株式会社sleepを設立。近年では、作品制作・空間プロデュース・舞台演出に加えて、音楽経験を生かした音源制作にも携わる。
辻和美
カリフォルニア美術大学(CCAC)にてガラスを学ぶ。その後日本に戻り金沢卯辰山工芸工房にて専門員を務め、1999年に独立。金沢市内にガラス工房「factory zoomer」を設立。作家の日常の身近なテーマをガラス素材にて表現。器やアートの境界をとくに意識しない物作りをする。
Workshop #1
その年に収穫した梅で梅干しや梅酒などを手づくりする「梅しごと」は、四季のある日本で昔から続く季節行事のひとつです。梅の品種や使う砂糖による味の違いを体験しながら、自分好みに組み合わせて梅シロップを仕込みます。完成までには少し時間がかかりますが、できあがるまでの間、少しずつ変化する様子をながめるのも楽しみのひとつです。「仕込む・待つ・味わう」という3度の楽しみがある梅しごとに、ぜひチャレンジしてみませんか?
JAわかやま(和歌山県農業協同組合)
日本一の梅の産地、和歌山県の農業協同組合。多くの手間をかけ丁寧に育てられた梅を、果実が梅シロップや梅酒づくりに最も適した時期に収穫しています。
Workshop #2
かつてほうきやたわしといった、くらしの道具に欠かせなかった素材「棕櫚(しゅろ)」。柔らかくコシがあり長持ちする素材で、一度使えばそのしなやかさの虜になる方も多い、そんな棕櫚を使って「ミニほうき」をつくります。
テーブルの上やパソコンのキーボードなどをササッと掃除したい時、重宝すること間違いなし。棕櫚のミニほうきでほこりを払って、毎日を気持ちよく過ごしませんか?
高田耕造商店 高田大輔
日本で唯一、棕櫚の採取から製造・販売までを一貫して手がける、純国産棕櫚製品のつくり手。地元の棕櫚産業が衰退していなくなかで、「自分たちのルーツをこのまま途絶えさせてはいけない」と、3代目の髙田大輔が「紀州棕櫚山育成プロジェクト」を開始。地元の職人たちと共に、原料調達から製造に至るすべての工程を和歌山県内で行う、純国産のたわし作りにも取り組んでいる。
大阪をはじめとした地域・旬の食と出会える「諸国良品」のマルシェ(全13店舗)をお楽しみいただけます。
諸国良品
その土地の風土から生まれ、暮らしの中で大切に育まれてきたずっと伝え続けていきたい「地域のいいもの」。諸国良品では、環境・文化を守る取り組み、地域課題解決を担う商品、数が少ないものや期間が限られているものなどを、つくり手の想いや、暮らしの知恵とともに店舗とECサイトでお届けします。